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2025年社長年頭挨拶

2025.01.07

1月6日(月)8時30分より本社で行われました、当社社長による年頭挨拶を下記の通りお知らせします。

 

2025年社長年頭挨拶

 

新年明けましておめでとうございます。

昨年の年明けは、能登半島地震・羽田空港での衝突事故と大変な年明けとなりましたが、今年は天候も穏やかにこうして社員の皆さんと健やかに新年を迎えることができ、心よりお慶び申し上げます。

旧年中は皆さんの多大なるご尽力により、無事に一年を終えることができました。心から感謝申し上げます。

 

さて、旧年中に私の体制になってから初めてのホームページの更新・会社案内の作成を実行し、これからの日本保安工業の「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を明確に対外的にも社員の皆さんにもお示ししました。

「ミッション」「ビジョン」「バリュー」は、企業や組織が定める重要な基盤となる理念や価値観を指す言葉で、企業や組織の目指す方向性を示し、全ての行動や決定を導く役割を果たします。

 

もう少しかみ砕いて分かりやすい言葉でお伝えしますと、

「ミッション」とは、企業が目指す目的や使命、経営理念のことです。なぜそのビジネスを行っているのか。企業の存在意義。企業が長期的に存在していく上での道しるべ(北極星)となるものです。我が社の「ミッション」は、「信頼と安全をプロデュースする」という創業当時からのミッションを変えずに引き継いでいます。

その下位に来る「ビジョン」とは、何を目指すのか?会社が目指すべき理想の姿、中長期的な目標となるものです。このビジョンを社員の皆さんと共有し、向かうべき方向性を具現化することで、皆さんと意思を一つにして「ミッション」の実現へと向かっていきます。

 

我が社の「ビジョン」は、3つのPRO・・・PRODUCEPROGRESSIVEPROMPTです。

PRODUCE -プロデュース

私たちの長年培ってきた知識と技術を真心と誠意をもってお客様に提供してまいります。

PROGRESSIVE -プログレッシブ

まずはTRYして、不可能を可能にする方法を全員で考えていく。常に前向きで意欲的な姿勢で臨んでまいります。

PROMPT -プロンプト

迅速な、機敏な行動も安全に大きく寄与します。常にフットワーク軽く、次に何をすれば効果的かを考えてお客様のご要望に応えてまいります。

 

そして「ミッション」「ビジョン」の根底を支えているのが、「バリュー」になります。バリューとは、ミッションやビジョンを実現するための具体的な行動指針です。皆さんが日常的に意識し、発揮すべき価値のことでもあります。その皆さんの日頃の行動指針として、儒教(孔子)の教えである「八徳」をお借りして会社の行動指針としました。

なぜ、儒教の八徳を行動指針としたのか。それは、ひと言で申し上げると、「人間として絶対的に大切にしなければならない姿勢」がこの八徳にすべて詰まっているからです。

八徳は、「立派な人間になるためには、これを身につけることが大事ですよ」という教えです。そして、これら八つの徳を身につけた人を「君子」といいます。

君子は生まれつきなれるものではありませんが、努力すれば誰でもなることができます。

 

仁・・・思いやりや慈しみの心を持つこと。私たちの会社を支えてくれるすべての方々に感謝と誠意を常に心に携えて向き合うことを大切に行動する。

義・・・間違ったことをせず道理にかなった行動をすること。人として正しいことを常に意識して行動すること。未来の子どもたちに胸を張って誇れる仕事を心がけること。

礼・・・人を大事に思う心を行動にあらわすこと。気持ちの良い挨拶・心からの感謝の礼節は必ず伝わると考え、私たちは「あいさつ運動」を社員全員で実施します。

智・・・正しく豊富な知識と経験・洞察力で正しい判断を下せる能力を持つこと。常に最新で最善の仕事をお客様に提供するため、新しい資格取得に力を入れていきます。

忠・・・まごころで人とお付き合いをすること。誠実な仕事は、信頼へとつながります。「誠実に」「心を込めて」「思いやりを尽くすこと」を大切に行動しています。

信・・・誠実なこと。嘘を言わないこと。相手の言葉を疑わないこと。対応の速さはお客様への信頼へとつながり信頼を得ることができると考えます。スピード感を持って行動します。

孝・・・父・母・兄弟・家族を大切にすること。家族を大切に考え、感謝の心を持って家族との時間を大切にすることに努めています。

悌・・・自分よりいいところがある人を尊敬すること。人それぞれに素敵なところがあります。お互いの素敵なところを見つけ尊重していくことを大切にしています。

 

いかがでしょうか?皆さんが「この人は信頼できる人だ」「この人は人間的に素晴らしい人だ」と思う人は、八徳を一つでも備えている人ではないでしょうか? この八徳を行動指針として皆さんが仕事と向き合い、お客様と接していただくことで「信頼」と「安全」をプロデュースできる人、会社に繋がっていくのです。

 

どんなに頭のいい人でも、挨拶(八徳の「礼」)ができない人であれば「あいつは挨拶もできないダメなやつだ」という評価が下されます。でも要領の悪い人でも、誠意を持って物事に向き合って(八徳の「忠」)いれば「あの人は誠実で信頼できる人だ」という評価になります。皆さんが八徳をしっかりと心に留めて日々の業務に取り組んでいただくことで、個々の人間形成・幸福な社内環境の創造、そしてミッション・ビジョンの実現に自然とつながっていくと信じています。

 

年末にもお話しましたが、昨年も銀座の柳通りの社会実験など初めての仕事にも果敢に取り組んでしっかりとお客様のご要望にお応えしてくれました。ユニオン建設の新しい仕事にも取り組んでしっかりと信頼を得ることができてきています。また、4月から排水不良で水が流れなかった上大岡駅の排水経路調査も諦めない姿勢で12月に全ての経路の確認をすることができました。工事部の皆さんが「ビジョン」をしっかりと理解して実現してくれている成果です。「PROGRESSIVE 常に果敢に漸進的な姿勢で」「PROMPT 迅速で機敏な行動で」これを実践してくれているからこその成果です。

 

今年は、3月の建築建材展を皮切りに4月より本格的にECサイトで新製品の販売を開始してまいります。「安全」に関する自社開発製品が始動します。交通系サインの製作設置の工事と自社開発製品の両輪が回り始めます。

 

この両輪を会社の成長エンジンとして創出していくことで、私はこの会社を成長させていきます。以前からお伝えしている通り、まず売上高10億。これを3年以内に実現していきます。

 

そのために今年、私は次のことに取り組んでいきます。

・人材採用(多様な形態での人材採用 2025年中に現在10名→15名への人材採用)

・給与体系の変更と全社員の給与ベースアップ

・社員の皆さんの資格取得のバックアップ

・横浜市助成金を活用した新素材の開発

・次期開発商品の発案と事業計画

・新社屋の完成

 

これを実現していく時に、ミッション ビジョン バリューが経営判断や事業判断の基準となります。ミッション ビジョン バリューに照らし合わせることで、スピーディで明確な意思決定が可能となります。皆さんも判断に迷った時には、ミッション ビジョン バリューに照らし合わせてみてください。迷わず意思決定ができるはずです。

 

会社全体としての今年の八徳の行動指針は「礼」を掲げます。

お客様の前での挨拶がまだまだ未熟であると感じます。ステークホルダーの皆様に支えていただいていることを心から感謝していれば自然と深々とした礼節が出てくるはずです。しっかりと礼節をお客様に誠意と感謝を持って自分から伝えること。これは何よりも必要なことですので、まず八徳の初めとして「礼」をしっかりと社員の皆さん全員が行うことを掲げます。

 

私個人の今年の八徳の行動指針は「悌」を掲げます。

今年は社員の皆さんを信じ、素敵なところを見つけ、尊重していくことを心掛けていきたいと思います。私だけが考えるのではなく、皆さんとともに課題解決に向けて関係者全員で考えていただき、それをバックアップする。そして良かったところを積極的に評価していく。これを行動指針にしていきたいと思います。

 

これから皆さんに今年の八徳の行動指針を発表していただきます。これは、漠然と目標を定めてもきっと1年終わるころには忘れてしまっているはず。今年からは毎年、新年の始業の時に八徳の行動指針を決めていただきます。毎年違う八徳を選んでいただき、それを名刺に入れて1年間行動していただきます。八徳を心に刻み、一人ひとりがそれぞれの持ち場で精一杯力を尽くすことで、会社全体が大きく発展すると確信しています。

 

今年一年が、皆さんにとって素晴らしい飛躍の年になりますよう心から願い、私からの新年の挨拶とさせていただきます。

 

2025年16日  代表取締役 小山 大輔